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こだわりの食を求めて 取材日記

2002/05/17 青木さんの巣蜜<その1>

山奥の採蜜場にむかう車内で、オジサンが申し訳なさそうにつぶやいた。「ミツバチは黒い色に反応するけん、黒い服は避けた方が良かとやけど。」そんな大切な情報、昨日教えて欲しかったわん。わたし、出張にはどんなに汚れてもいいように、黒のスーツを着ていくようにしてるんです。もちろん、今日だって!ま、でも、戻れない過去は振り返るまい。今日はミツバチとの融和をサブテーマに取材をすすめようじゃないか。

かくして、わたしを乗せた凸凹のワゴン車は、今にも車輪が落ちそうな山道を登り、使い込んだ巣箱が並ぶ取材場所にたどり着くと、すでに大量のミツバチがブンブンと羽音をたててお待ちかね。早速、麦藁帽子を被り上半身をハチよけの網で覆い、さらにはゴム手袋をしてよし、これでほぼ完全防備、のハズ。刺さないでね!とミツバチに声をかけながら、この道何十年という経験を持つ青木さんの後について、なぜか抜き足さし足で巣箱に近づいていくと、巣箱の中には、4〜5cm幅の木枠が置かれ、そこにはミツバチたちが正六角形の綺麗な部屋をつくっている最中。おぉ、見事な正六角形。ミツバチの寿命はおよそ3ヵ月、行動範囲は巣箱から半径1〜2kmといわれているそうですが、花が咲き誇る時期には、いつも数倍頑張って、蜜を集めなければならないので、その間の寿命はいつもの3分の1にも縮んでしまうんだそうです。蜂蜜はまさにミツバチの血と汗と努力の結晶なんですね。

最初は、おっかなびっくりで遠目から巣箱を見ていたけど、身を粉にして働くミツバチをみていると、妙にかわいく思えてきちゃう。この日は、巣箱から蜜を取り出すことはしないとのことなので、この日の取材はこれで終わり。また、日を改めて採蜜の取材に伺うことにしました。

つづく。

〈取材・文 猪口由美〉
青木さんの巣蜜 1箱
青木さんの巣蜜 2箱

<青木さん・森川さん>のこだわりを余すことなくご紹介

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