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こだわりの食を求めて 取材日記

2003/03/07 干しくちこ<その2>

くちことは、海鼠(なまこ)の卵巣のこと。そして、干しくちこは、それを干して作ったもの。海鼠からくちこを取り出す作業場を後にして、次に向かうのは、干しくちこを作る干し場。そこは、とても風通しの良い建物の2階でした。窓からは程よく海風が舞い込み、時折くちこを軽く揺らしております。その昔は、屋外で干していたのだそうですが、虫がくっついたり突然の雨で商品が劣化するのを防ぐために、今では室内で干しているのだそうです。で、肝心の作業を拝見することになり、カメラを構えてまずびっくり。職人のおばちゃんは、ボールに盛られたくちこから赤ちゃんのにぎりこぶしくらいの束を手にとり、ピンと張ったナイロンの紐にかけ、逆三角形のような形にととのえているんです。あれ〜、干しくちこって一枚の卵巣をペラッと延ばして一枚の皮みたいにしているんじゃないの?という、まさに素人的な質問が口をついてでてしまったわたしに、おばちゃんは、にこっと笑いながら

『こんな細いものは大きくは延ばせんがぁ。こんなにしてくちこを何本も重ねるようにして一枚にしていくもんでぇえ。』

でもね、一枚作るのに、結構かなりの量を使っていません?

『そうねぇ、一枚作るのに、生くちこ一瓶くらいは使うねぇ。それを風で乾かすんやけどぉ、ほら、触ってみると表面が乾いても中はまだ柔いやろぉお。そうやって完全に乾く間に中で味が熟成していくのよぅ。だからぁあ、生のよりも味が濃くなるんでねぇ』

そうであったか!さっき作業場で食べた旨みを、あれを幾重にも重ねて、そのうえ、熟成させているなんて、参ったわ!旨いはずよ、旨いはず。だけど、酒飲みじゃないと、これに価値は感じないかも。だって、これってご飯の友には、逆立ちしてもなり得ないもんねぇ。『干しくちこはねぇ、表面をストーブとかコンロで軽く焼いてぇえ、表面が少し白っぽくなってきたところを、裂いて食べるんが美味しいけんどぉ、コップに切れっ端をいれてぇえ、上から熱燗を入れると、これもまた、美味しいがねぇ』こーんな話を聞いて、わたしが試さないわけがない。

早速その日、自宅に帰ってやってみました。ふぐのひれ酒ならぬ、くちこ酒!その日はとても寒かったので、熱燗というより、とびきり燗(55℃前後)につけた日本酒に、九谷焼の湯のみと2cmほどに裂いた干しくちこを用意し、いざ、注ぎまする!すると、湯飲みから日本酒のアルコール香とともにくちこの芳醇で複雑な香りが一気に立ちこめ、覗きこんだわたしの顔をすっぽりと覆う。その圧倒的な香気にクラクラしながらも、器に口を近づけてひとくち舐めると、くちこ独特の磯くさい旨みが、酒飲みに組み込まれているDNAを、十分すぎるほど刺激する。ちびり、ちびり、といきたいところだけど、どんどんお酒が冷めるから温まっているうちに、飲まなきゃ、飲まなきゃ。(*^o^*)ポッ。参りました!m(__)m

くちこを始めて食べた先人に、感謝!下戸の方には、「猫に小判」だけど日本酒が好きな方には、思いっきりオススメしたいわぁ。ご紹介する新モノの干しくちこは、海鼠のなかでもイチバン旨いとされる赤海鼠のみを使っています。一番香りが高い冬の時期に、一番旨い赤海鼠の干しくちこ。

くちこ
干くちこ
海鼠腸・干くちこギフトセット

取材時の写真

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