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こだわりの食を求めて 取材日記

2003/10/03 美味しい鮎で仕込んだうるか<その1>

おじ 「わざわざ来てもらって悪いんやが、うちのは企業秘密ばっかりじゃけなぁんも教えられん」
いの 「あ、そう…ですか。では、教えていただけることは何かありますか?」
おじ 「教えられることは、なんもない」

ん〜、血が騒ぐ〜。こんな職人気質のおじさん、わたくし、超得意分野なのであります。「セコムの食」を担当してから学んだ方程式の一つに、その職人さんのヘンクツ度と商品へのこだわり度はほぼ100%の確率で比例しているという事実がありますからね、今回は期待大!このおじさんが作っている商品というのが、これまたシブイのでありますが『うるか』なんです。

うるかは鮎を使って作る塩辛で、酒のアテにチビチビ食べる個性的な味わいの高級珍味です。だけど、正直言ってわたしうるかが美味しいものだなんて、これまでの人生で感じたことがなかったんです。だから、今回のうるかだって試食するときには、期待のカケラも持ってなかったんですが。いや、ビックリ!かなりビックリ!旨いんですわ。うるかのセットには3種類の味があって、鮎の身と少々のワタで仕込んだ身うるかは、塩かどがなくお酒どころかご飯にさえ合うほど柔らかな味。ワタの部分で作った苦うるかは、隠し味に使うにはもってこい。お味噌汁にちょっと入れるだけで、コクがぐっとでてくるのです。また、子うるかは文字通り鮎の卵で仕込んだもので味わいは良質の数の子の味に似ていて、生カラスミの代わりにパスタに使うと美味しいのでありますよ。3本セットのなかでも、わたしはこれが一番好き!

スタッフ全員一致で「旨い!」と判断。よし!では、この商品をカタログでご紹介させていただこう、ということで、この、目からウロコが落ちるほどの衝撃を受けたうるかの取材に行ったときの、職人のおじさんの第一声が先ほどの無味乾燥な言葉。あらかじめ「日帰りは不可能」と言われたため、前日に大分入りし、片道2時間以上、くねくねした細い山道を車で走って、やっと辿り着いた訪問者に対して発するには、なんとも冷たい言葉じゃありませんか。

しかしながら、これくらいでくじけるようでは「セコムの食」の担当はつとまりません。おじさんのそっけない対応には、にっこりと懲りない笑顔で、スマートに反応。「では、大切な部分は結構ですから、まずはうるかを作られようと思ったきっかけを教えていただけますか?」と、取材開始。「それはいいけど、秘密は言わんよ」(のぞむところだ!)さぁて、このあと取材はどのようにすすんでいったのか?

つづく。

美味しい鮎で仕込んだうるか

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