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こだわりの食を求めて 取材日記

2005/08/19 ほたるいかの活漬け

泣く子も眠る、ウシミツどき。 腕時計の針は、1時47分をさしている。

5月といえども、この時間の漁港は肌寒く、昨日まで降っていた雨のせいか、ちょっと重めの空気が窓から車内に流れ込んでくる。

レンタカーを漁港に乗り入れ、長靴とヤッケを着込み、さて、行くか!

わたしから少し離れた所に停泊している船には、出港の準備を整え、一服している漁師さんが見えるけど、わたしが乗るはずの船は、2時半までには出港予定とのこと。

う〜、緊張するぅ。生産者のおばちゃんが、船長さんゼンゼン愛想ないって言ってたし偏屈だとも言ってたから、急に気が変わって『乗せん!』なんてことになると、休日返上で富山まで来た努力が水の泡、、、。

だけど、5分経っても10分経っても、船長さんは現れない。

15分。20分。他の船はどんどん出港していくのに、この船、準備の何もしてないし、、、。

大丈夫やろか?船長さん寝過ごしてるんやないやろか?それとも、昨日雨降ってたから、漁出るの止めたとか?あーん、こんなことなら昨日のうちに、船長さんと顔合わせしておけばよかったよ。心配や。心配や。心配や。あたし、どうなるんやろ?

25分、30分。あーもう、2時半やんか〜。船長さ〜ん。

、、、と嵐のような心境のわたしの前に、2時半きっかりに軽トラが横付けし、なかから口を真一文字に結んだ船長さん「らしき」人が船に乗り込み、慣れた動きで出港の準備を始めた。

ホッと胸を撫で下ろし、船に駆け寄り『今日お世話になります、イノクチです。よろしくお願いします!』

と、元気よく挨拶したものの、、、、、おじさん、無視。

『あの、、、今日船に乗せていただくことになっていると思うんですが』

おじさん、さらに無視。

『えっと、、。今日船に、、、。』

わたしが見えないかのように、無視。

え〜〜っ。どうしたらいいのぉぉ?

そもそもこのひと、船長さんなん?も〜っ。おじさーん、へんじして〜。

・・・つづく

〈取材・文 猪口由美〉
ほたるいかの活漬けとスミ作り
ほたるいかの素干しと桜干し
   
   

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