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こだわりの食を求めて 取材日記

2005/11/25 韓国喰い倒れの旅 その1

先週のメールマガジンを発行したあと、上司のヨシダさんに出発の挨拶をして、使い慣れたキャリーバッグをゴロゴロと引っ張りながら、向かった先は羽田空港。

と、ここまでは出張パターンとして日常茶飯事なケースだけれど、いつもと違ったのはこの旅が出張ではないということと、出発ロビーが国際線だってこと。

そうなんです、わたくし行ってきたんです、2泊3日で韓国。それもまさに絵に描いたような、とてつもない喰い倒れの旅。

そもそも韓国に行きたいと言い出したのはわたし。わたしの数多い食通の友人のなかでも「何しろ強烈」な部類に入る、雑誌の編集長と食事をしているときのことでした。

先日訪れた韓国で、いかに美味しいものを食べたかを熱く語られ、いてもたってもいられずに「わたしも行きたい。連れてって!」と言い出したのが始まりでした。

『いいね、一緒に行こうよ』と、ここで社交辞令で終わらないのが「何しろ強烈」な彼の素晴らしいところ。

あっという間に日程調整をして、メンバーを召集、そしてとうとう決行の日を迎えたのでした。

で、そのメンバーも、もちろん並じゃなく、グルメ誌のライター、ある意味日本でいちばん有名なレストランの3代目、それから日本人で知らない人はいないであろう食品メーカーの社長を夫に持つ超食通のママ。

さらには「美味しいものが食べられるよ」と聞けば、東京だろうと海外だろうと直ぐに飛んでいく関西在住の豪傑。で、金曜の夜から日曜のお昼までの滞在で、訪ねた店は11軒、
食したメニューは25皿以上。いやはや、ホントにスゴイ旅になりました。

当日は、現地集合。現地というのは、ソウルの焼肉屋さんのことで、この店はわたしが韓国ツアーを熱望するきっかけになった店。ここで食べられるホルモンが筆舌にしがたいほど旨い!と聞き、どーしても食べてみたくなったんでありました。

血が騒ぐの、血が。ホルモンって聞くとね、九州人の血がフツフツと騒ぐのですよ。ホルモンがゲテモノなんて扱いを受けたのは、もう過去の話。

だって、イタリアじゃトリッパなんかも当たり前のように食べるじゃありませんか、ねぇ。今や市民権を得たホルモンの、さらなる魅力を体験すべく、わたしは飛行機に乗り込んだんでありました。

しっかし、この店にたどり着くまでは長かった。会社を出るときに、韓国から企業留学してきているキムさんが、とにかくソウルは渋滞が激しいから電車か専用レーンのあるバスをオススメしてくれたにもかかわらず、飛行機の便が近かったメンバーでタクシーに乗ったのが敗因。

予定していた入店時間を2時間もオーバーし、お腹は空くわみんな言葉少なになるわ、何回運転手さんに「あと何分?」と聞いたことか。

わたしに至ってはもう無言で、のろのろとしか動かない車窓を凝視しながら、眉間にシワ。減ってんねん、減ってんねん、お腹が。口を開いたら暴言が出そうや、我慢我慢。

でもね、精神的にあれだけ耐え忍んで辿りついたこの焼肉店で食べたホルモンの数々は、たしかに今思い出しても、うっとりするほど旨かった。

あとで聞いた話だと、あのヨン様も足繁く通っているとのこと。編集長の選択眼は、さすがやったね。

店の名前は、ポンバウィ。(02-511-0068)ソウル市江南区三成洞76-10(近くに同名の店があるので要注意)

日本ではおよそ食べられないホルモンが食べられる店なんですが、この店で美味しいものを食べたい日本人が、まず最初に行うべきことは、既成概念を捨てるということ。

ひと口大に切り分けられて皿に並んだ肉片なんてイメージしちゃだめですよ。そんなことしてたら、目の前に出てくる1m以上は裕にあるコプチャン(小腸)が炭火の網の上にグルグルと置かれた時点で、食欲消失の可能性が大。

旨いものを食べたければ、その国の文化に従う、の精神でいることが肝要でございます。

この店でまず食したのは、ミノ。噛むと柔らかくも、歯に程よい弾力が感じられ、わたしの大好物である“あこや貝”の貝柱にも通じる整った繊維質から滲み出る肉汁は、肉質同様に穏やかでサラサラとしている。

コプチャンは、クニュッとした独特の食感と身を開かずに筒焼きしたがゆえに味わえる、中から滲み出るコクを堪能できますです。はい。

牛と豚の両方が揃うハラミは、赤身の中にジューシーな肉汁をたっぷりと含んでて、噛んだときにあふれ出る肉汁のはまるで大量の水を含ませたスポンジを、ギュッと搾ったときを思わせる。

そしてこの店での主役は、テッチャン。テッチャン、テッチャン!親指と人差し指で輪を作ったくらいの大きさのテッチャンは、パチパチと爆ぜる炭火の上の網の中央に据えられ、店員の慣れた手で何回か反され一口大に鋏で切り分けたものを、それぞれに取り分けられる。

間髪入れずに口に運ぶと、コプチャンよりも弾力を帯び、噛み応えのある繊維のなかから、テッチャンにしか存在しない甘くとろけるような濃い脂が豊かに広がり、噛むほどに旨みがクニュクニュと増殖していく。

そうなのよぅ、これが食べたくって、どうしても食べたくてここまで来たのよ、わたしってば。まいったなぁ。うまいなぁ。涙でてきそう。

でもね、このテッチャンはガツガツと大量に食べるもんじゃない。一切れ、二切れでホントに十分なくらいで、食べ過ぎると、当分敬遠したくなりそうなくらいの濃さがある。

だからこの日は、メンバー全員二口だけじーっくりと味わってこの店を後にしたのでありました。

それから、一行は至福に包まれつつも、次なる店に出発。このとき時刻は22時半。パワフル、パワフル。みんなパワフルや。この展開に、わたくしどこまで付いていけるか、付いていくさ、どこまでも。

そしてタクシーが向かった先は、24時間営業のカニの店、プロカンジャンケジャン(02-543-4126)。夜遅くではあるものの、店内は来店客でいっぱい。

ここではまず、ケジャンをいただくことにして、先ほど堪能した陸の美味から海のものへと味覚をシフトするために、当然の如くビールを注文。

ほどなくしてテーブルに届けられたケジャンは、青い足と中にみっちりと詰まった橙色とのコントラストに惚れ惚れし、食欲をそそるに十分な一皿。

わたしに一番近い一片を箸で摘み、手に持ち替えて早速口に運ぶ。すると、柔らかい塩加減のなかにグワンと末広がりな旨みをのせた品の良い醤をたっぷりと染み込ませたカニの身の甘さがゆったりと口の中を占領し、なんとまぁフワフワとした心地よさ。

さらに、鮮やかな橙色の塊は、全ての魚卵に通じる独特の甘みに満ち、華やかな旨みを擁す。皿に盛られたカニたちは次々とメンバーの胃袋に消え、殻の端っこに残る身の最後の最後までこそぎとる。

そして、さっきあれだけホルモンを食べていたというのに、さらにカニ鍋を注文するらしい。もちろんわたしも意義なしだけど。

で、出てきたのは、朱色のスープとたくさんの具材、それから真っ赤に衣替えをしたワタリガニ。

旨みが隅々にまで行き渡ったスープは、舌の上で甲殻類の王道をいく旨みをミシミシと音を立てて発散。そして最後は当然の如く雑炊。もう洗いざらい、余すことなく堪能いたしました。

そしてこの日は、ホテルの最上階に部屋を確保した3代目の部屋で、関西の豪傑が持参した高級酒を堪能。

翌朝へと続くのでありました。

つづく。

〈取材・文 猪口由美〉

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