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こだわりの食を求めて 取材日記

2016/7/4 ジャージー牛とフルーツのアイス

 2015年秋に熊本で開催された商談会で出会ったのは、終始にこにこして温厚そうな生産者さん。堤幸博さんは阿蘇の麓にジェラート・アイスクリームの工房を構える職人で、持っているレシピは優に100を超えるという。
 その理由は、自社で販売するアイス以上に依頼先のオーダーに合わせたアイスを作ることを得意とされているから。ホテルレストランやセレクトショップ、はたまた近所の農家さんが持ち込んだ野菜を使ってその家族向けの超少量生産まで行っているのだから、その懐の深さは並大抵ではない。後日送っていただいたアイスは、素材を十分に生かしたもので、わたしは翌年の夏に堤さんのアイスをお客様にご紹介しようと心に決めました。


 わたしが堤さんにお願いしたのは、素材の味がしっかりと伝わるようなアイスで、原材料は手に入るなかでも特に良いものを使ってほしいということ。そして、安定剤などを使わずに仕上げてほしいということもお伝えしました。「少し時間をくださいね」と言われてからしばらく経ち、送られてきたのはお願いした通りのとびきりの味でした。
 商品が決まったら、次は現地取材へ。3月下旬、わたしは一路熊本へ。
 空港で堤さんの出迎えを受け向かった先は、水俣市に住む柑橘農家の安田昌一さんのレモン畑。レモンは主にハウスのなかで育てられていたのですが、驚いたのはハウスの住民。子連れの七面鳥が我が物顔で暮らしているではないですか!しかも人間がハウスに入った途端にオスが思いっきり羽を広げて威嚇しながらけんか腰で近づいてきて、恐ろしいのなんの。
安田さんはレモンを合鴨農法ならぬ七面鳥農法≠ナ育てています。合鴨のように人間が掛け合わせたものとは違い、野生の血が濃い七面鳥は草もガンガン食べるし、夜は高い木に止まって寝るから害獣に狙われる心配もないのだとか。無農薬で育てられたレモンは、皮も安心して食べられるためアイスにはレモンピールが大活躍しています。
 次に向かったのは山鹿(やまが)市。無農薬無施肥農法でイチゴを育てている田代孝さんの畑です。田代さんは、会話からしてマニアック。職人大好きなわたしが最も好むタイプで、時間がゆるせばもっとゆっくり話したいくらいでした。試食させていただいたイチゴのおいしさはもちろんですが、その茎が見事に太く、太陽に向いてまっすぐに葉を伸ばしているのが印象的でした。こんなにおいしくて健康的なイチゴをアイスに使うなんて、なんという贅沢!絶対にお客さんに喜んでもらえるに違いない!
 そして翌日向かったのは、アイスのベースになる牛乳の生産者さんのところ。南小国町でジャージー牛を育てている高村武志さんは、小さな牧場では極めて珍しく自前で乳製品のプラント(生産設備)を持っていらっしゃいます。ひとことでプラントといっても一軒で維持するのは並大抵のことではありません。それは高村さんが育てるジャージー牛の品質に対してのプライドと自信の表れに他なりません。試飲させていただいた牛乳やヨーグルトは優しい甘さに満ちていて、大切に食さなければもったいない味わいでした。


 そして、取材が無事終了し、いざ販売のためのカタログ向け商品撮影を行おうとした矢先、熊本地震が発生しました。前震が起こった翌日、堤さんと連絡を取り無事を確認。撮影日までには余裕があったものの何か起こるといけないからと「撮影用のアイスは明日出荷でお願いします」と伝えたのですが、その夜に起きた本震によって物流はすべて遮断。アイスの出荷が不可能になりました。通販で商品の写真が撮れないというのは致命的。ご紹介すること、応援することができなくなります。どうしてあの時にわがままを承知で「今日中の出荷」をお願いしなかったのか、悔やんでも悔やみきれない日々が続きました。地震の後の鹿児島出張の際には、できればそのままレンタカーで堤さんの工房に行ってアイスを受取り、鹿児島から宅急便で送れないものかと真剣に考えました。しかし、それでは品質が維持できないし、何より今は自分のことだけを考えている状況ではないと思いとどまり、ひたすら物流の回復を願いました。


 カタログの締め切りが刻々と近づくなか、これ以上は待てないというタイミングになってやっと熊本出荷の宅配便が復旧したとの連絡が!すぐさまカメラマンとフードコーディネーターの予定を押さえて急ぎ撮影。校了間際のタイミングで少しのミスも許されないなかデータ入稿を行い、何とか夏号カタログに新商品としてご紹介することができました。
 堤さんが「セコムの食」オリジナルで作ってくれたアイスは四種類。安田さんのレモンを使った「ハニーシトラスレモン」は、蜂蜜漬けにしたレモンの皮をアクセントにしていてとても爽やかな味わいに。「イチゴミルク」は、ジャージー牛乳との相性が抜群! 丸ごとイチゴが入って贅沢そのもののアイスです。「ブルーベリーミルク」は、熊本および福岡のブルーベリーを使っていて健康的な甘みがいっぱい。さらに「トマトの塩ミルク」は、トマトアイスの概念を覆すほどのおいしさ!八代産のトマトを中心に使っていきます。
 応援することができて本当に嬉しいアイス。熊本の生産者さんの想いとおいしさがたっぷり詰まった商品です。


〈取材・文 猪口由美〉
ジャージー牛とフルーツのアイス 商品のご購入はこちらから!
ジャージー牛とフルーツのアイス 8個(4種×各2個)

アイスクリーム生産者の堤さんご夫妻
堤さんとレモン農家の安田さん
イチゴ農家の田代さんご夫妻

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