



日本人の“旨み”文化に欠かせない食材である鰹節。鰹節といえば、鹿児島。日本の鰹節の約7割を製造しています。なかでも大半を製造しているのが枕崎市と指宿市山川で、今回の生産者さん・地島昇平さんも山川で鰹節屋を営む3代目です。地島さんとは、鹿児島で行われた商談会でお会いしました。おだしを提案したいということで、渡されたのが“イブシギンのしぜんだし”でした。
巷にあふれているおだしと何が違うのかと聞くと、鰹節を粉砕するときの細かさなのだという。加えて、うまみ調味料はもちろん、タンパク加水分解物や酵母エキスなどは一切使用せず、原材料は自社の鰹荒節と昆布だけ。そして、この商品を作った経緯がとても温かいのでした。
「最初の子供が生まれて、離乳食を始めることになったときのことです。妻は娘のために無添加の調味料で離乳食を作ってあげたいといろんなところを探しまわったのですが、見つからなかったんです。困っている妻を見ていて、じゃぁ僕が作ってみようと思って自分のところの鰹節と市販の昆布を粉末にして即席の調味料を作ったんです。とても使い勝手がよいようだったので、これを私たち以外の困っているお母さんたちにも何とか提供できないかと考えてできたのがこの商品なんです」
娘さんの離乳食がきっかけで始まった商品づくりは、完成まで約6年かかりました。鰹荒節は自社で製造しているものを使いますが、昆布の産地を決めるのに時間をかけました。一概に北海道産といっても産地よって味が全然違うので、自社の鰹節との相性や微粉末にした際の味の広がりなどをみるため試作を繰り返しました。
道南産の昆布に決め、鰹節と昆布の割合を決め、パッケージには離乳食を食べている子供を描きました。長く使ってもらいたいから、味にも容器にもじっくり時間をかけて完成させ、商品化した4か月後に初めて出展したのが鹿児島の商談会でした。
サンプルで渡されたものを実際に使ってみると、想像以上に使い勝手がよく幅広い料理に使えて驚きました。おだしパックも便利なのですが、1パック当たりの水の量が決まっているので家族の人数やお料理の内容によっては多かったり足りなかったりするけれど、パウダーなら調整が簡単。鰹節の代わりとして冷奴にふりかけたりおひたしにかければ旨みが広がります。野菜炒めの調味料としても使えますし、ふりかけとして白いご飯にかけてもいい。わたし、毎日使っています。
実際に子供を抱える家庭でも試してもらおうと、うちのスタッフに渡したところ、「これいい!」と奥さんから予想をはるかに上回る反響があり、あまりの使い勝手のよさにご近所のママ友におすそ分けまでしたのだそう。わたしは常々、よい商品は何をしなくても一人歩きしてくれる、と実感しているのですが、これは最たる商品だと思います。幼児からシニアまで。手放せなくなること間違いなしの商品です。
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