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完結編



イタリア取材日記


波乱は続くよどこまでも

ヘトヘトになりながら、深夜にやっとたどり着いたイタリアのホテル。
それなのに、フロントの女性は、たった一言「あなたの部屋はリザーブされていません」。

茫然自失になりながらも、野宿だけは、何としても避けなければならない。わたしは、まだ挨拶さえしてない日本人ビジネスマンに、立て続けに通訳をお願いする。

「あの!とにかくもうお願いしますよ!寝れればいいので、何があってもお部屋を探してくれるようにお願いしてください!」

するとフロント係は「そうね、わかったわ」と、なるべくここから近いところにあるホテルから順に電話で空室があるかどうかを訊ねてくれた。しかし、なかなか空室があるというところはみつからない。30分経ってもみつからない。

ため息をつくわたしに「災難でしたねぇ」と、通訳をしてくれた日本人青年と、その後ろには青年の商談相手のイタリア人たちも、わたしのトラブルに付き合ってくれている。

見ず知らずの人なのに、みんな優しいなぁ、と、そこでフロントから「お部屋ありましたよ!ちょっと遠いけどね」
あーやっと、一安心だよ〜。

そして車で30分も走ったところにある新しいホテルに着いたのは、深夜2時。お風呂は明日っ!もうだめ!とっとりあえず、寝るっ!

そして翌朝は、6時に起床。まだ夜も明けてないなか、とりあえずかなり熱いシャワーを浴びて、まだ疲れのとれない身体を強引に目覚めさせる。

それからカプチーノと、ちょっとしなびたクロワッサンを胃袋に放り込み、チェックアウト。重いスーツケースに足を何度も引かれながら、再度空港に向かい、空港直結の駅から、ミラノ行きの列車に乗る。

しかし、このときわたしは、ホテルに大切なものを忘れてしまったことに、まだ気づいていなかった。

それは、仕事に使うはずのパソコンの電源!

したがってこの日以降、わたしのパソコンはまったく役立たずの単なる金属の塊、無駄なお荷物と化してしまったのだった。

イタリア取材の旅はまだまだ始まったばかりだ。




リエコ女史との波乱のドライブ!

ミラノでリエコ女史と無事合流したわたしは、軽くランチをすませてレンタカーをピックアップして、一路トリノへと向かう。

運転手はわたし、ナビはイタリアに10年以上住んだ経験のあるリエコ女史だ。慣れない左ハンドル&右斜線にド緊張しながらも、事故に遭ったら元も子もないからと、安全運転を心がける。

しかしイタリア人は、ありえないほど運転が荒く、さらにスピード狂であることを、ハンドルを握ってすぐに理解した。
150キロは絶対出していると思うくらいのスピードで抜いていくのである。

日頃のクセでわたしはどうしても80キロで運転してしまうのだが、イタリアの高速で80キロで走っていると、後ろから追い立てられるわ、クラクションならされるわ、もう超邪魔者扱いである。

だが、どんなに煽られても、事故はイヤ。命は惜しい。リエコ女史のナビ通り、安全運転を死守して今日の宿泊先のあるモンフェラートまで行くまでよ!頼むよ、リエコさん。

『いのくちさん、次の分かれ道を右です』

「了解」

『えっと、次はそのまま本線を走ってください』

「了解」

『ここはずっと道なりです』

「ますます了解」

順調に思われた高速道路の旅、右手にはきれいな湖と町並みがみえる。
するとリエコさんが、湖をじーっと眺めて何やら考え込んだ風になり、 ボソッと一言。

『いのくちさん、わたし、道、間違えてるかも』

「えっ!なんでっ?」

『多分、目の前に広がるあの崖のような山って、アルプス山脈だよ。このまま行ったら、わたしたちスイス国境に突っ込んじゃいますよ』

「えーーっ!ち、ちょっとぉ!なんてことーっ!」


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