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完結編



イタリア取材日記


おいしさの詰まったパスタソース取材!

2006年イタリア出張のメインイベントともいうべき、 『星つきレストランのパスタソース』の取材。

イタリアのトリノから車を走らせること2時間ほどの場所にあるモンジェット家の工房は、眼下に美しい自然が広がる山の高台にあった。

天気はいいし、空気はおいしいし、まるでわたしの取材を歓迎してくれているかのよう。 さて、ではモンジェットさん。取材をはじめますよ。

「あの、限りなくおいしさの詰まったパスタソースの作り方を 教えていただけますか?」

『いいよ。何も隠すことはないからね』

そういって、モンジェットさんは工房に案内してくれ、 いつも使っている釜や原材料を見せてくれた。

メインで使っている釜は3つ。蒸気のものと直火のものを 使い分け、少量多品数で商品を作っているという。

それらはどれも、ものすごくきれいに磨かれていてとても衛生的な構造でもある。




吟味された素材に納得!

このパスタソースに使用するトマトは、サンマルツァーノ。甘みと程よい水分を含んでいるためこの品種をチョイス。旬の時期に収穫したものを水煮にして保存している。

トマト以外の材料も、産地や生産者を指定していて生産者の多くとは、友人だったり知り合いだったりしてまさに作り手の顔が見える環境で、商品を作っているという。

3種のパスタソースと1つのブルスケッタのベースは全てこのサンマルツァーノで作ったソースを共通して使っていて、そこに加える食材によって、アイテムがかわる。

なかでも、ソースにコクと旨みをプラスするのに重要な役割を果たすアンチョビについての話は印象的だった。

『うちで使っているものは多くがイタリア産なんだけど、アンチョビだけは、スペイン産を使っているんだ』

「へぇ〜。南イタリア産ではなくスペイン産を使うってことは、それだけ味がいいってことですか?」

『そうなんだ。味にもコクがあるし、身もきれいなんだ』

「ずっとそのメーカーなんですか?」

『そうだよ。そしてアンチョビの下処理をしてくれているのも ずーっと、同じおばあさんたちなんだよ』

「下処理って、どんな?」

『うちでは、アンチョビの小骨をきれいに取ってから使っているんだよ。その小骨を取ってくれているのが、ずっと同じ2人のおばあさんたちなんだ』

「1尾1尾?小骨って、背骨じゃなくって?そりゃすごいわ。でもあんなに小さなアンチョビの小骨をとるのって ひたすら大変なんじゃないですか?」

『もうベテランのおばあさんたちなんだけどね、その作業の時には手からアンチョビのにおいが離れないわっ』ってぼやいてるよ。(笑 うちは大量生産じゃないから、のんびりやってくれているけどね。

アンチョビのみならず、ここで使っている食材は、使う前に必ず細かいチェックを怠らず、手間を惜しまず下処理をしている。

この商品を試食したときに「尖ったところがなくって、なんてやさしい味なんだろう」と感じた理由は、こんな風に手間をかけているところだったんだ!

モンジェットさんが『何も隠すことはない』と言った裏にはたとえ同じ材料を使ったとしても、ここまでの丁寧な手間とかける生産者の自信があったのだ。




素晴らしきトマトソース!

わたしはこれまでに沢山、もうほんとに数え切れないほどのトマトソースを試食してきましたけど、味といい価格といい輸入物のなかでは、このトマトソースがダントツで素晴らしいと思っている。

一度食べたら、自宅で常備したくなるのは間違いなし。輸入品だから欠品することも多いけど、でも待つ甲斐あり!

個人的には、全粒粉のパンのスライスにたっぷりとこのソースをのせて、その上に冷蔵庫にあるチーズを少しのせてトースターで焼いて食べるのが大好き!

これを朝食で食べるとね、なんだかめちゃめちゃシアワセな気分になって、いつにも増してハイテンションで会社に向かうことができるわけです。

イタリアンにはうるさい方も、きっと満足できると思います。

・・・ということで、イタリア出張2006・第一部完、です。




イタリア取材日記
モンジェットさんの工房。かわいいのだ。
イタリア取材日記
モンジェットさんとパパ。